
高齢者を標的とする悪徳な訪問販売リフォーム業者の被害が増えています。
このような悪徳業者は2005年ごろにテレビで取り上げられたことがきっかけで一時は減少しておりましたが、2010年に入って再び増加。
2014年に住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)に寄せられた相談件数は9,000件を越えました。
悪徳なリフォーム業者の手口は実に巧妙で「近所でリフォーム工事しているときに、あなたの屋根の不具合を見つけた」などと言って近づき、強引に工事に取り掛かろうとします。
そして実際に工事を始めてから「深刻な問題が見つかった」と言って、さらに大掛かりなリフォームを勧め膨大な費用を請求してくるのです。
このあたりは、以前に紹介した悪徳なシロアリ業者から自宅を守る方法と共通していますので、ご参考ください。
【シロアリ被害】悪徳業者から自宅を守るために注意しておきたいこと
このような業者は安心感を誘うため、近隣地区で何件も工事を行っているように装うこともあるので注意が必要です。
悪徳リフォーム業者から自宅を守るために注意しておきたいこと
それでは、悪徳なリフォーム業者から大切な自宅を守るために、注意しておきたいポイントを見て行きましょう。
訪問営業、安価な費用には注意する
このような悪徳リフォーム業者は、いきなり訪問してきて「無料、または格安での工事」を強調して工事を勧めてきます。
例えどんなに金額が安くても、信頼関係を築けていない業者に依頼するのは危険です。
特に高齢者の住む住宅をターゲットとしていることが多いので、ご家族の方が注意喚起するようにしておきましょう。
何を言われても信用しない
悪徳リフォーム業者は信用を得ようと言葉巧みにあなたを勧誘してきます。
最初から「何を言われても信用しない」と決めておきましょう。
間違ってもすぐに契約してはいけません。
ほとんどがただの営業トークなので、絶対に引っかからないようにしてください。
もし本当に気になるのであれば、信頼できる第三者の意見を訊いてからでも遅くはありません。
他の同業者に相談・確認してもらいましょう。
無料という言葉にのらない
悪徳リフォーム業者の中には「介護保険を使って、無料でバリアフリーにできる」と持ちかけてくることがあります。
たしかに、高齢者を対象とした介護保険という制度はあります。
しかし実際には、介護保険での住宅改修工事は適用される内容が定められていて、適用されたとしても最大で18万円までの支給が限度で無料になることはほぼありません。
「無料」という言葉にのらないようにしましょう。
見積もりは複数社へ依頼する
一社のリフォーム業者だけに見積もりを取って決めるのは危険です。
必ず同じ相談を同業他社にもして相見積もりの提出を依頼するようにしましょう。
相見積もりをとる業者がいないのであれば、インターネットを利用して複数の業者に一括見積もりの依頼もできます。
肩書を信用しない
悪徳業者は平気で嘘を付くのが特徴です。
例えば市や区の職員を名乗ったり、実在している(しそうな)協会の名前を騙ったりして、相手の信用を得ようとします。
誰もが聞いたことのある公共機関や大手企業の名前を出して安心させるのです。
もちろん実際には在籍していないので、その場で電話をして確認してみると良いかもしれません。
クーリング・オフを利用する
もし業者の勧誘にだまされて契約してしまったときでも、申し込みから8日以内であればクーリング・オフが適用されるので無料でキャンセルできます。
少しでも不信感を感じたら、契約後だったとしても解除の意志を伝えてみてください。
これは既に工事が始まっていたとしても可能です。
仮に8日以上経過していたとしても、悪徳リフォーム業者の手口によってはクーリング・オフが適用されることもあります。
契約を急がない
悪徳な業者はとにかく「すぐに修理しないと大変なことになる」と言い、契約と修理を急ごうとします。
これは住んでいる人に考える余地を与えないためです。
どんなにその場で必要性を感じたとしても、一旦返事は保留し、改めて家族や信頼できる人に相談してから返事をするようにしましょう。
「今日中にご契約いただければ半額にする」などと不自然なサービスを持ち出してくることもあるので注意が必要です。
残念なことではありますが、リフォーム業者の中には悪質な手口で大切なお客様を騙して契約しようとする業者が少なからず存在するのが現実です。
もしあなたが「騙されているかも?」と思ったらすぐに相談。
もしくは近くの行政書士事務所等に相談するようにして下さい。
リフォームにかぎらず建築全般に言えることですが、専門的な知識を持たない人にとっては工事の可否を判断するのが非常に難しいものです。
今回紹介した記事をご参考にしていただければ嬉しく思いますのでご参考ください。
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