放っておくと怖い…潜伏するシロアリ被害の危険性

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人生で一番大きな買い物になりうる「家」。

地域によっても異なりますが、例えば都内で家を建てたいならほとんどの場合、数千万単位の費用が掛かります。

しかし、そんな大きな買い物である家屋も年数の経過にともなう老朽化は避けられません。

老朽化の原因も様々なものがありますが、怖い原因のひとつにシロアリによる被害があげれます。

シロアリは驚くほど簡単に繁殖し、気づかない内にものすごい勢いで住居を蝕んでいきます。

大切な家を守るため、今回はシロアリ被害についてご説明いたします。

1.シロアリ被害のでやすいところ

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①床下

一般的にシロアリ被害に遭いやすいところは、ほとんどの方がまず床下を挙げることでしょう。

それはシロアリの発生原因の多くは、湿気が原因だと考えられてきたためです。

床下は家屋の構造上、どうしても湿気がたまりやすい部分になります。

確かにシロアリは暗所を好み、加えて床下にはシロアリの餌となる柔らかい木材が多数あるために、シロアリにとってはまさに天国のような環境です。

近年では耐腐性が高めの堅い木材が使われていますから、「ウチはシロアリ被害とは無縁だ」と考えていらっしゃる方もいることでしょう。

ですが、最近の住宅では暖房器具の発達に伴い、一年を通して外気以上に快適な温度が保たれています。

外気温よりも室内の方が温度が高くなってしまえば、当然その寒暖差によって従来は発生しない湿気が生じてしまうこともあるでしょう。

その結果として、床下の湿度が高くなってしまうのです。

つまり私達人類の発明の進歩の結果、自らがシロアリの住みやすい環境を作ってしまっているということになります。

②水まわり

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シロアリが湿気を好むのは先ほどお話いたしましたが、床下以外の湿気が高いところというと、水まわりが挙げられます。

特に洗面所、お風呂場、トイレ、台所の流しなどには注意が必要です。

実はシロアリにとって湿気以上に心地よい環境とは、黒アリをはじめとする外敵がいないことなのです。

黒アリは水を苦手としているために、水場周辺にはほとんど寄り付くことはありません。

したがって黒アリがいない豊富な餌場であり、なおかつ湿気が高くなりやすい水回りは、シロアリにとって非常に都合が良い環境だと言えるでしょう。

もし水回りなどで羽アリが飛んでいるのを見つけてしまった場合、それは高確率でシロアリです。

被害が大きくなる前に、既に家のどこかにシロアリが潜んでいる可能性を疑うべきでしょう。

またシロアリの羽アリは十分に育った成虫であり、新たな餌場を探して飛び立つために出て軒下などから私達の目の届く範囲まで出てきています。

つまり水回りで多数の羽アリを見かけた場合には、かなりの確率でシロアリに侵食されてしまっていると考えられるでしょう。

③柱

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次にシロアリ被害によって住居に直接的な被害を与えられてしまう個所はどこでしょうか?

勿論先ほどからお話させていただいている床下も、生活をしていく上では重要になる家の一部です。

気が付かない内に床下が脆くなっていて、家電や家具を設置していたら床が抜けてしまったということにもなりかねません。

ですが床下よりも怖いのは、家の骨格ともいうべき柱に対しての被害です。

柱は屋根や壁などを支えながら、床下から天井まで真っすぐ伸びています。

もしもこの柱がシロアリによって食い荒らされてしまった場合には、そのまま食害が家全体に広がってしまうということでもあるのです。

シロアリの食害にあった柱は所々食い荒らされ、いつ折れてもおかしくない程強度が低下してしまうため、最悪の場合には住宅そのものが倒壊してしまう恐れもあります。

最悪のケースを防ぐためには床下のみならず、ありとあらゆる場所に目を光らせる必要があると言えるでしょう。

柱の位置が下がってきていたり、ふすまや扉の立て付けが悪くなっている、壁や柱を叩いたときに空洞の音がした場合には、シロアリの食害を受けている可能性が非常に高いと言えるのです。

④屋根

柱から伝って、家全体に広がるシロアリの被害は、最終的には屋根さえも侵食してしまいます。

「屋根は湿気がないからシロアリは住みつかないんじゃないか?」とお考えの方もいるでしょう。

ですが、それは大きな間違いなのです。

熱は下から上へと移動する習性があるため、実は屋根の周辺には常に一定以上の温度が保たれています。

さらには古い家屋では雨漏りが発生していることもあり、室内以上に十分な湿気が保たれている環境だと言えるでしょう。

シロアリは木材があり湿気が高めで、暗所であればどこにでも発生して繁殖します。

仮に床下に被害が全く見られなくても、外のブロック塀やコンクリート壁の隙間からシロアリが屋根に到達し、気づかない内に被害にあってしまうというケースも珍しくはありません。

シロアリに食い荒らされた屋根は木材がスカスカになってしまいますから、通常であれば問題にならないような小さな地震で崩落してしまってもおかしくはないのです。

雨風をしのいでくれる屋根は、私達の生活を支えていく上でも非常に重要な部分。

もしも違和感を覚えた場合には、念には念を入れて早めに対処しておくことに越したことはありません。

2.シロアリによる健康被害

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①シロアリが人体に及ぼす影響

家屋に対する被害は有名ですが、それではシロアリが私達に直接危害を加えるようなことはあるのでしょうか?

実はシロアリ事態が人体に噛みつくなどして、被害を及ぼすことはないと言われています。

ですが、駆除を行う場合は薬剤が空気中に溶け込み、それが小さな乳幼児などに悪影響を及ぼしてしまう可能性はあると言われているのです。

国民生活センターの危害情報には、同様の相談が1985年以降だけでも91件寄せられています。

このことから国民生活センター立ち合いのもと、駆除の施工方法を業者から聞き取り、使用された薬剤が環境基準の勧告値内であるか空気中濃度の測定を行われた例もあります。

シロアリ駆除を依頼する場合は、しっかりと実績や実力を伴う企業に依頼をすることが得策と言えるでしょう。

②家屋破損による怪我のおそれ

薬剤による被害も恐ろしいですが、やはり最も危惧すべきはシロアリ被害による家屋破損による怪我の恐れです。

ある日突然屋根が落ちてきた…床下が抜けて落ちてしまった…。

シロアリ被害が甚大なものになると、安心して生活をするどころか、家に住むこと自体が難しくなってしまいます。

シロアリによって食い荒らされた家は、本来の耐久性を維持することはできません。

ヒビだらけの壁と同じようなものですから、驚くほどにあっけなく崩れてしまうものなのです。

③精神的なダメージ

被害は何も人体や、家屋崩壊の危機による物理的な損害のみではありません。

自分の生活している家の中にシロアリが巣くってるということが発覚した場合、仮にすぐに倒壊する恐れはないと分かったとしても、気にせずに日常生活を送れるという方はいないでしょう。

姿が見えないとはいえ、壁の向こう側では無数のシロアリが刻一刻と家屋を蝕んでいるのですから、いつ壊れてもおかしくないのではないかと気が気ではなくなってしまうのは当たり前のことです。

このようにシロアリの被害は物理的なもののみではなく、住む人の精神にまでも及ぶのです。

3.シロアリ被害の最終結末

ここまでシロアリの被害について紹介いたしましたが、ここからはシロアリの更なる被害についてもお話をしていきましょう。

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①家具にまで巣を作る

シロアリは豊富な木材、湿気、暗所であればどこにでも発生すると何度もお伝えいたしましたが、この話は何も家屋だけに限った話ではありません。

例えば洋服をしまっているタンスや書籍の詰まった本棚、古い寝具を収納している押し入れなどもシロアリの餌食となる可能性があります。

紙は元々木材から作られているために、古くなった書物もシロアリの餌として適しているのです。

勿論衣類も同様です。

シロアリはガラスや陶器以外のものは、どんなものでも餌にしてしまいます。

そのため飛来したシロアリによって長年しまったままの衣類などが、知らぬ間に食い散らかされているような可能性も十分に有り得るのです。

②変電所も蝕む

また住宅だけでなく、シロアリ被害は私達の生活を支える変電所にさえ及びます。

なぜ変電所がシロアリの被害に遭うかというと、変電所の電気ケーブルには漏電防止用の和紙が使われており、その和紙を食べるために電気ケーブルを齧るのだと言われています。

当然電気ケーブルを齧られればショートを起こしてしまいますから、場合によっては大規模な停電にも繋がるのです。

③居住不能の家屋

シロアリによって長年侵食され食い荒らされた家屋は、もう既に人が住める状況ではなくなります。

外観には問題がないように見えたとしても内部がボロボロでは、台風や地震などの自然災害に見舞われた際には簡単に倒壊してしまうこともあるでしょう。

餌場となる場所に巣を張ると、シロアリは年中不眠不休で卵を産み続けて爆発的に発生します。

仮に一部のシロアリを駆除したとしても他のシロアリがいなくなるわけではありませんから、根絶やしにしなければ何度でも被害に見舞われてしまうことにもなるのです。

4.シロアリ被害対策

一軒屋のイメージ

①防除対策

では、被害に遭わないためには、どのような方法を採れば良いのでしょうか?

ホームセンターなどの量販店に行き、シロアリ駆除用の薬剤を買ってきて自分で散布すればいいのかというと、実は一概にそうとは言い切れないのです。

シロアリの種類によって侵入経路も異なり、種類によっては湿った場所だけでなく乾いた木材を好むシロアリも存在します。

そのため徹底した予防を行うためには、やはり専門の駆除業者に依頼をするのが得策と言えるでしょう。

業者に依頼をした場合、まず床下や屋根を入念に調査してくれます。

専門の業者に依頼をした場合、その効果は5年間続くと言われていますが、効果が切れる前に定期的に散布を行うことが重要になります。

ですが専門の業者に依頼をするとなると、それなりの費用が掛かりますから、メリットとデメリットを見極めた上でご検討を進めてください。

②早めの駆除が鍵

予防ではなく、今まさにシロアリによって浸食されている痕跡を見つけた場合、一刻も早く駆除することをおすすめします。

シロアリの繁殖力は非常に高く、放っておいたら手が付けられない程に増える可能性があるからです。

日本のシロアリの種は20種類ほど存在しているといわれ、家屋に甚大な被害をもたらすのはヤマトシロアリとイエシロアリと呼ばれている種類です。

中でもイエシロアリは加害速度が速く、あっという間に家をボロボロにしてしまいます。

気づいた頃には手遅れになっていることも少なくはありませんから、どれだけ早い段階で手を打てるのかが、家を守るための重要な要素となるのです。

③駆除の流れ

ここで、シロアリ駆除の簡単な流れをご説明いたします。

専門業者に依頼した場合は、まずは現状の床下や屋根の調査から入ります。

この調査によりシロアリの被害の大きさを測ることができ、余りにもひどい場合はリフォームを行うことも視野に入れて徹底的な駆除の計画を立てていくのです。

基本的には専用の薬品の散布によって駆除を進めていきます。

5.まとめ

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普段目にすることはないかもしれませんが、シロアリは常に私達の身近に存在しており、知らない内に私達の住む家を蝕んでいきます。

家というのは一生ものの財産です。

シロアリ駆除で重要なのは一刻も早い処置と予防ですから、確証がなかったとしても不安要素があるのなら、一度しっかりと調査をしておいた方が賢明だと言えるでしょう。

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