今がまさにシロアリの群飛時期。羽アリが出たらやるべきこと

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雨の画像

皆さんはご自宅の中で、羽のついたアリを目撃したことはあるでしょうか?

ただのアリであれば「気持ちが悪い」と感じるだけで済むかもしれませんが、「家」に出てくる「アリ」と聞いてしまうと、ほぼすべての方が住宅業界最大の害虫である「シロアリ」を思い浮かべることでしょう。

今回はなぜ羽アリは発生するのか、そして発見した際にはどのように対処するべきなのか、しっかりと確認しておきましょう。

1.羽アリが大量に発生する理由

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羽アリが発生する時期と言うのは、そのアリの種類によって異なります。

ですがそれがシロアリであれ普通の黒アリであれ発生する原因は共通しており、「今までに住んでいた巣を離れ、新たな住処を探すため」なのです。

通常、一般的な働きアリたちは羽を持たず、その足で歩行することで移動して餌を運んで生活しています。

ですが特定の「巣離れ」の時期に差し掛かると、交尾のためにオスとメスにそれぞれ羽が生えた個体が現れ、飛び立っていくのです。

その際、1つの巣からは何千匹と言う羽アリが発生するために、私達人間からすると「ある日突然大量に現れた」ように見えてしまうのです。

2.シロアリの羽アリが発生する時期

では羽アリの中でもシロアリの羽アリが大量に発生する時期と言うのはいつなのでしょうか?

実はシロアリの羽アリは4月から10月頃まで発生することが確認されており、黒アリの羽アリは6月から11月に発生することが分かっています。

ですから逆に11月の終わりごろに目撃した羽アリは、ほぼ間違いなく黒アリだと考えて良いと言えるでしょう。

もちろんその年の気候などによって多少時期がずれ込むことも考えられますから、あくまでも参考程度に考えておいてください。

日本国内では現在3種類のシロアリが生息しており、それぞれ羽アリの発生時期が異なります。

①ヤマトシロアリ

公園などにある木製の杭や林道などでも見られる最も一般的なシロアリです。

北は北海道名寄市を北限とし南は沖縄までと、広く全国的に分布しています。

ヤマトシロアリの羽アリは4月から6月にかけて、主に午前中に巣から飛び出していきます。

体長は5ミリから7ミリ程度で、全体的に灰色に近い色の身体をしています。

湿った木材を好む性質があるため、軒下などの建物の下部に被害が集中しやすいことも特徴です。

②イエシロアリ

イエシロアリは、日本に生息するシロアリの中でも最も加害の激しい種類で、建造物や生立木に大きな被害を与えます。

日本の野外では、静岡県以南・以西の沿岸部や島、および本州内陸部の一部、四国、九州に分布していますが、近年では東京23区内や茨城県などでも飛び地的に被害の報告があります。

羽アリは橙黄色の体、翅は淡黄色の透明です。

群飛は6月から7月の暖かく湿度の高い夕刻に見られます。

イエシロアリは住宅の木材だけでなく、立ち木などにも被害を与えるほどの大害虫です。

被害の進行速度も速いため、発見次第すぐに対策を取りましょう。

③アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、その名が示す通り1970年代中頃に北米から家具材などと共に侵入し、その後、徐々に勢力を拡大してきたシロアリです。

現在では東京・兵庫・神奈川・和歌山・広島・大阪・山口・鹿児島・千葉・埼玉・富山・沖縄・京都・宮崎・愛媛・高知など約半数の都府県で生息が確認されています。

その他の地域ではまだ確認こそされてはいませんが、今後分布域がさらに拡大する恐れがあるので注意しておきましょう。

羽アリの群飛は7月から10月の昼間に行われることが多いようですが、2月などで目撃情報があることから長期間にわたり少しずつ群飛している可能性も考えられます。

またアメリカカンザイシロアリの羽アリの体色は、他の2種類とは大きく異なり赤褐色をしていることも特徴です。

またこの3種類のシロアリに共通して言えることとして、蒸し暑い日や湿気の多い日には活動が活発になる傾向があります。

ですから雨の降った翌日や、もしくは雨が降りそうなジメジメとした日には特に注意が必要になると言えるでしょう。

3.羽アリの侵入を防ぐ方法

網戸の画像

ではそんな羽アリを自宅に侵入させないためには、どのような対策が必要になるのでしょうか?

羽アリは基本的に風が吹けば流されるようにして飛行し、無風状態の時には光の方へと引き寄せられて集まっていきます。

体の大きさも小さいため、侵入を阻止するためには家の光を漏らさないことと、網戸の隙間などから通れないように塞いでしまう必要があると言えるでしょう。

①室内の光を外部に漏らさない

羽アリに限らず飛行する虫と言うものは、本能的に明かりに向かって集まる習性があります。

特に夜間は電灯や自動販売機、光の漏れた窓へと群がっていきますから、暗くなり始めた段階でカーテンを閉めておくだけでも自宅へ侵入されてしまう確率を下げることができるでしょう。

ただしカーテンは生地が透けてしまったり、構造的に隙間から光が漏れてしまうこともありますから、なるべく遮光性の高いカーテンを選ぶようにしておきましょう。

また一説には蛍光灯よりもLEDの方が、虫は集まりにくいと言われています。

リビングや寝室など、頻繁に電気をつけるような場所の明かりをLEDに変えておくことで、引き付けてしまうリスクを避けることができるでしょう。

②網戸の目をできるだけ細かいものに取り換える

夏場の蒸し暑い日など、窓を閉め切っておくことができずに網戸にして過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ですがシロアリは体長が非常に小さいため、網戸の目を通って室内に侵入してきてしまうこともあるのです。

そのため羽アリの発生時期に網戸を使用する際には、できる限り目の細かいものに張り替えておく必要があると言えるでしょう。

実は網戸の網目には様々な種類があり、一般的な網戸の目は幅が約1.15mmほどの「18メッシュ」と呼ばれるものが主流なのですが、ホームセンターなどでは「40メッシュ」と呼ばれる網目の幅が0.64mmほどのものも販売されています。

目が細かければ細かいほど羽アリに侵入される確率は低くなるでしょう。

③網戸と窓枠の隙間にも注意する

意外と見落としがちなのが網戸そのものではなく、網戸と窓枠の間に隙間ができてしまっているケースです。

立て付けが悪くなってしまっていたり、サッシが歪んでしまったりしていると、自分では閉めたつもりでもぴったりと閉まってくれず、その隙間から羽アリの侵入を許すことになってしまうでしょう。

また網戸や窓そのものの構造にもよるのですが、下部のレールの部分にもわずかながら隙間ができてしまっていることもあります。

これらの隙間に関しても市販の専用テープを貼るなどしてしっかりと埋めておくことで、羽アリの侵入経路を絶つことができるのです。

テープだけでは心配だと言う場合には、併せて防虫スプレーなどを使用するのもおすすめです。網戸やドアの隙間などに使用するタイプのものが市販されていますから、活用することでより強固な侵入防止になるでしょう。

また網戸の種類によっては、開閉用のローラーに高さ調節機能がついているものもあります。

どうしても上下左右の隙間が気になる場合には、調整を行うことでしっかりと閉じることができるはずです。

4.入ってきてしまった場合の対処法

掃除機の画像

しかしどれほど気を付けていても、場合によっては室内への侵入を許してしまうこともあるでしょう。

自宅の中でシロアリを発見してしまった場合、どのような対処を行えばいいのか、ご存知でしょうか?

実は最も避けなければならないのは、「市販されている殺虫剤を振り撒くこと」です。

シロアリも虫ですから、市販の殺虫剤で一時的に退治することはできるでしょう。

ですがその死骸の処理に余計に手間が掛かってしまったり、逃げ伸びたシロアリが方々に散ってしまって根絶が難しくなったりと、様々な弊害があるのです。

このような弊害を避けつつ簡単にできる効果的な対処法は、以下の2つになります。

①掃除機でシロアリを吸引してしまう

シロアリは非常に耐久力の低い生物です。

殺虫剤を使わずとも掃除機で吸引してしまえばその衝撃でほぼ間違いなく死んでしまいますし、仮に死なずに生き残ったとしても、水分が足りないために数時間で絶命します。

殺虫剤とは違い周囲に薬品をばら撒いてしまうこともないため処理に手間取ることはありませんし、他のシロアリに警戒されてしまうこともありません。

また和室の畳などであっても汚してしまう心配がありませんから、最も安全に行える対処法の1つであると言えるでしょう。

②ガムテープなどの粘着テープで取ってしまう

コンセントの有無などによって掃除機の使用が難しい場合は、ガムテープなどの粘着テープを使ってシロアリをくっつけて取ってしまうと良いでしょう。

見た目的に抵抗を感じるかもしれませんが、シロアリは人体に対して直接危害を加えてくることはありません。

テープはそのままビニール袋などに捨て、心配であればその中に殺虫剤を撒いておきましょう。

5.まとめ

おうちの点検の画像

いかがだったでしょうか。

今回はご自身で簡単にできる防衛策・対処法についてお伝えいたしましたが、もし本当にシロアリが自宅に巣食ってしまった場合、一刻も早い駆除が必要になります。

仮に羽アリのすべてを退治できたとしても、裏では他のシロアリが家のあらゆるところで木材に被害を与えている可能性があるのです。

羽アリを発見したと言うことは高確率で働きアリなどが目には見えないところで活動していると言うことになりますから、できる限り早いタイミングで専門の駆除業者に依頼することも検討しておいた方が良いでしょう。

その際、駆除した羽アリの死骸が残っていれば、侵入したアリがシロアリなのか黒アリなのかもはっきりと判別できます。

まずはしっかりとした対処を試みた上で、安心して生活できるような対応を心掛けてみてください。

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